- 競艇のランク(級別)ってなに?
- 競艇のランク(級別)はどのように分けられているの?
- 競艇のランク(級別)の審査条件は?
- 競艇のランク(級別)とは
- 競艇のランク(級別)を決める際の審査条件
- 競艇のランク(級別)の審査期間と通用期間
- 競艇のランク(級別)の月間稼働日数と年収
目次
競艇のランク(級別)ごとの審査条件や年収を解説
まず競艇のランクとは、選手の強さを4段階で表したものになります。
上からA1級、A2級、B1級、B2級の4つのランクに分けられます。
ランクが上に行くほど出走回数や格の高いレースへの出場チャンスが増えていきます。
競艇のランク(級別)を決める際の審査条件
競艇のランクを決める際は、5つからなる審査条件があります。
- 定率
- 連対率
- 勝率
- 事故率
- 最低出走回数
それぞれ解説します。
定率
審査条件の一つ「定率」とは、日々開催されるレースの成績において、成績上位の選手の中で何%が級別に入れるかを表した数値となります。
例えば、競艇選手は約1,600人おり、それぞれA1級、A2級、B1級、B2級の4つのランクに分けられています。
一番上の級別であるA1級は、全選手の上位20%ほどしか占めておらず、その次にA2級で20%、B1級は50%、それ以外はB2級となります。
ランク(級別) | 定率 |
A1級 | 20% |
A2級 | 20% |
B1級 | 50% |
B2級 | A1級、A2級およびB1級以外の選手 |
連対率
まず、連対率とは2連対率の場合は2着以内、3連対率の場合は3着以内に入着する確率のことを言います。
2連対率は1.2着になった合計を、3連対率は3着までに入着した合計を出走回数で割って出した100分率となります。
それを踏まえた上で、1番ランクが上のA1級になるためには2連対率が30%以上、3連対率は40%以上の成績が必要になります。
つまり、10回に3回は2着以内に入る必要があると言うことになります。
以下が各ランク毎に必要な連対率の数値を表で表したものになります。
ランク(級別) | 2連対率 | 3連対率 |
A1級 | 30%以上 | 40%以上 |
A2級 | 30%以上 | 40%以上 |
B1級 | A1級とA2級を除く勝率上位の者。勝率は2.00以上必要 | |
B2級 | A1級、A2級およびB1級以外の選手 |
勝率
続いての審査条件は「勝率」です。
競艇のレースは、1着から6着までの全着順において「着順点」と言う点数が付与されます。
その着順点の合計を出走回数で割った数値が勝率となります。
着順点÷出走回数=勝率
着順点は1着10点、2着8点、以下6.4.2.1となり、また、SG競走では2点、G1・G2では1点、各優勝戦では1点プラスで点数が加点されるルールとなっています。
着順 | 予選〜準優勝戦 | 優勝戦 |
1位 | 10点 | 11点 |
2位 | 8点 | 9点 |
3位 | 6点 | 7点 |
4位 | 4点 | 6点 |
5位 | 2点 | 4点 |
6位 | 1位 | 3点 |
その点数を出走回数で割った数値が高ければ高いほど、良い成績ということになります。
出走表はボートレース公式の出走表で確認することができます。

事故率
事故率とは、フライングや出遅れ、妨害失格などの事故を点数で表し、その点数の合計を出走回数で割ったものを事故率と言います。
事故点÷出走回数=事故率
事故の種類と事故ごとの点数は以下通りです。
事故点 | 事故 |
30点 | 優勝戦時のフライング(FL) |
20点 | 優勝戦以外のフライング(FL) |
15点 | 妨害失格 |
10点 | 選手責任による失格と欠場 |
2点 | 選手責任以外による失格と欠場 |
0点 | 不良航法や待機行動違反 |
その事故点を出走回数で割り、出た数値が0.70以上になった場合は勝率による成績に関係なくB2級に下がってしまいます。
また、事故点の他にも減点として「転覆」や「待機行動違反」による減点もあります。
最低出走回数
最低出走回数とは、ランクの階級になるために必要な出走回数のことを言います。
ランク(級別) | 最低出走回数 |
A1級 | 90回以上 |
A2級 | 70回以上 |
B1級 | 50回以上 |
B2級 | A1級、A2級およびB1級以外の選手 |
競艇のランク(級別)の審査期間と通用期間
ランクを決める為の審査期間は以下の通りとなります。
前後期 | 審査期間 | 適用期間 |
前期 | 5月1日~10月31日 | 1月1日~6月30日 |
後期 | 11月1日~4月30日 | 7月1日~12月31日 |
毎年2回、前期が5月1日〜10月31日に審査を行い、1月1日〜6月30日に級別が適用されます。後期は11月1日〜4月30日に審査、適用期間は7月1日〜12月31日となります。
昇給や現級確保のため、期末にあたる4月と10月は勝負掛けとなるので頭に入れておくといいでしょう。
競艇のランク(級別)での月間稼働日数と年収
各ランクによって月間の稼働日数や年収が異なります。以下がまとめた表です。
ランク(級別) | 月間稼働日数 | 年収 |
A1級 | 15日 | 3,300万円 |
A2級 | 15日 | 1,900万円 |
B1級 | 12日 | 1,100万円 |
B2級 | 8日 | 500万円 |
A1級、A2級は一ヶ月間に15日、B1級は12日、B2級は8日間が基本的な稼働日数になります。
平均年収は各級別ごとに異なり、A1級は3,300万円、A2級で1,900万円、B1級で1,100万円、B2級で500万円となっております。
選手はレースの賞金や完走手当で稼いでいるため、出走回数が多ければ多いほど収入が大きくなる仕組みとなっています。
競級のランク(級別)についてのまとめ
競艇のランクについて解説しました。
予想をする上で級別を見ることはとても重要となってきますのでしっかりとチェックしておくといいでしょう。