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競艇の「アウト屋」総まとめ!現役選手と引退選手をご紹介

競艇のアウト屋
青年
青年
  • 競艇のアウト屋を知りたい!
  • 現役の選手と引退した選手を教えてください!
蒼波しずく
蒼波しずく
任せて!

この記事でわかること

  • 現役のアウト屋
  • 引退されたアウト屋

競艇は6艇のボートがそれぞれ思いのコースから戦う競技です。しかしデビュー間もない新人選手などは暗黙の了解で一番外側の6コースから戦うことになります。

また、大半の選手はその後、思い思いのコースに進入するようになりますが中にはそのまま6コース、いわゆる「アウトコース」からの進入を貫く選手がいます。

その理由は様々ですが、主に挙げられる理由としてはスタートラインまでの距離を示した標識に最も近いのでスタートしやすいこと、また稀な例ではありますが、先輩後輩の上下関係などといった人間関係のしがらみから離れて心理的に楽になるために6コース進入を選ぶ選手もいます。

今回はそんな6コースを主戦場とする「アウト屋」について紹介していきたいと思います。

因みにアウト屋とは逆に、意地でも1コースを取りにいく「イン屋」の存在もあります。ぜひ合わせてチェックしておくと、今後のレース展開が少しでも分かるようになるでしょう。

現役のアウト屋選手

競艇の現役選手は約1600名(2021年4月末時点)いますが、その中で「アウト屋」と呼ばれる選手は、わずか3名の競艇選手しかいません。

また、そのうち1名はつい先日「アウト屋を卒業する」と宣言したため、実質現役のアウト屋は2名だけとなります。

それだけにアウト屋のいるレースは珍しいものですが、レースを見る機会があった場合は要チェックです。なお表内の6コース進入率は2020年5月から10月のデータです。

小川晃司選手

小川晃司選手
登録番号登録期
335262期
生年月日身長
1968年6月20日160cm
体重血液型
51kgO型
出身地支部
福岡県福岡支部
級別備考
B26コース進入率 100.0%

現在、現役のアウト屋で最もベテランの小川晃司選手。6コースに進入する確率は高く、アウト屋同士同じレースに組まれても年功序列で6コースに進入します。

しかしそんな小川選手も若いころは6コース専門ではなく、インなどに入ったこともあるようですが「どうもしっくり来ない」という経験から6コース一筋になったそうです。

そんな彼ですが新人選手がいる場合や、一緒のレースに出場する選手のうち1人が欠場した場合などは5コースに入ります。

澤大介選手

澤大介選手
登録番号登録期
385279期
生年月日身長
1972年8月30日160cm
体重血液型
52kgA型
出身地支部
三重県三重支部
級別備考
B16コース進入率 97.6%

澤大介選手は、元々4カド(進入の際に助走距離が長くなる艇のうち一番内側にいる艇)から攻める選手でしたが、2003年ごろから6コースを中心に戦う選手になりました。

きっかけは、当時選手持ちだったプロペラについて、同期の6コース専門の選手に伸びるプロペラを教えてもらい、それを活かすレースを考えていくうちに6コースからのレース戦略となり、その戦略で結果が出たことによります。

その後、2008年2月3日には地元で現在のSG覇者などを相手に初優勝、2009年2月3日には同じ地元でGI初1着などを達成します。

しかし2021年、後輩でありユーチューバーの坂口選手のYouTube動画に出演し、「アウト屋のプライドとか言っている状況ではない」とアウト屋を卒業宣言し、現在はどのコースからでも戦う選手になっています。

阿波勝哉選手

Mr.チルト3度 阿波勝哉
登録番号登録期
385779期
生年月日身長
1973年4月18日165cm
体重血液型
57kgAB型
出身地支部
東京都東京支部
級別備考
B16コース進入率 97.2%

アウト屋として一番著名なのが阿波勝哉選手です。同期の澤選手に伸びるプロペラを教えたり、6コース連勝記録(9連勝)を達成したりしています。

その人気は凄まじく、かつて選出される権利のないファン投票で問い合わせや苦情が殺到したという伝説もあります。

また半年間選手としては無収入だった時代、家のローンの支払いがあったたため建設や建築関係のアルバイトで稼いでいた時代もあります。

引退されたアウト屋

現在現役として活躍されているアウト屋の選手は少ないですが、その一方でアウト屋として親しまれたまま引退された選手は多くいます。

今回はその中から4名のアウト屋をピックアップして紹介します。なお6コース進入率はラストランの年の1月1日からラストランまでの集計数値ですので、そもそも出走数が少ない場合もあります。

向義行選手

登録番号登録期
232727期
生年月日身長
1948年8月15日162cm
体重血液型
不明B型
出身地支部
佐賀県佐賀支部
級別備考
B26コース進入率 91.4%
(2000年)

1975年、津競艇の施設改善記念(現在のGIダイヤモンドカップ)で優勝、通算1523勝を誇るアウト屋です。

2000年11月、地元唐津で引退しました。ラストランには後のSG覇者、中島孝平選手も出走していました。その後2007年には大村競艇選出による「殿堂マイスター」に選ばれています。

吉岡修選手

登録番号登録期
296447期
生年月日身長
1959年2月5日160cm
体重血液型
60kgA型
出身地支部
山口県山口支部
級別備考
B16コース進入率 92.3%
(2008年)

通算1028勝、山口支部が誇ったアウト屋レーサーです。最後の優勝となった2001年の下関のお盆レースでは後のSG覇者、寺田祥選手らを6コースからまくって制しています。

2008年9月の丸亀を最後に引退しました。このシリーズは予選で1勝ながら準優勝戦に進みました。この1勝こそが最後の勝利となっています。

能登屋亮一選手

登録番号登録期
314754期
生年月日身長
1963年1月22日161cm
体重血液型
不明O型
出身地支部
埼玉県埼玉支部
級別備考
A2GI優勝1回

今回取り上げる選手の中で唯一G1優勝の詳細な記録が残っている選手です。能登屋亮一選手は優勝した記録こそありますが、優勝戦メンバーなどの詳細な記録が残っていません。

能登屋亮一選手が優勝したのは1999年の関東地区選手権で、悪天候のため通常3周行われるレースを2周に短縮して行われ、見事優勝を果たしました。

なおこのレースが行われたのは基本的に枠なり進入となる江戸川競艇場で開催されたレースで、能登屋亮一選手は1号艇だったため1コースに進入しています。

2002年3月、通算632勝・39歳の若さで引退しました。

後藤道也選手

登録番号登録期
324458期
生年月日身長
1964年6月14日163cm
体重血液型
58kgO型
出身地支部
三重県三重支部
級別備考
B16コース進入率 97.5%
(2012年)

今回ピックアップした引退された4選手の中で、つい最近まで現役だったのが後藤選手です。

2012年まで現役を続け、最後のシリーズでは8走中6走でトップスタートを出し、通算1084勝で引退しました。

最後の1084勝目となったレースでは他5選手がコンマ16からコンマ29のスタートを決める中、唯一の0台スタートを決め、大外からのまくりを決めています。

競艇初心者はアウト屋のファンになってしまう理由とは?

競艇の初心者はアウト屋のファンになることが多いといわれています。その理由としては1コースの選手が逃げて勝利するよりも不利と呼ばれる6コース、つまりアウトコースからまくりやまくり差しが決まる方がレースとしては見栄えもよく、また興奮度も高まるためと言われます。

また、アウトコースが舟券に絡むと高配当になる確率も高く、それを狙い目にしている人は多いようです。

まとめ:アウト屋はレースを面白くする貴重な存在!

競艇は左回りのため、内側であるインコースが有利ですが、自ら敢えて不利とされる外側のコースに回り、そこから内側にいる艇をまくり差す、それがアウト屋の醍醐味です。

現在はアウト屋を見かける機会は減りましたが、もしアウト屋が出走するレースを見かけたら内側のコースだけでなく外側のコースも注意して見てみると、面白いかもしれません。