競艇の待機行動違反とは?基準ルールや舟券への影響

競艇の待機行動違反

競太

競艇の待機行動違反ってなに?待機行動違反の種類はどれくらいあって、違反をするとどうなるの?

蒼波しずく

任せて!

競艇(ボートレース)では枠順によって有利不利がありますが、圧倒的に有利なのはインコースである「1コース」です。

その為、どの選手もできれば1コースに入りたいと思うのは当然のことであり、選手によっては積極的に1コースを取りにいく、いわゆる「イン屋」と呼ばれる選手も中にはいます。

他のコースを取りにいくこと自体は問題ありませんが、予め決められたルールを守らないと、今回解説する「待機行動違反」となります。

待機行動違反となってしまった場合、転覆や落水よりも重い減点が科せられ、最悪の場合「即日帰郷」になってしまう程の思い処分が下されます。

そこで、今回は他の違反行為よりも重たい「待機行動違反」について解説していきます。 当記事を読めば、「待機行動違反の基準」や「待機行動違反をすると具体的にどうなるのか?」「待機行動違反をしてしまった選手はどうなってしまうのか?」など、選手生命に関わることや舟券予想による影響などを知ることができます。

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この記事でわかること【目次】

競艇の待機行動違反とは?

まずピットからスタートまでの短い時間(1分40~50秒)に行われる各艇の駆け引きを「待機行動」と言いますが、全てのレースが各艇順番通りの枠なりスタートという訳ではありません。

枠なりスタート
枠なりスタート

意地でもレースで勝とうとしたり、無理やりインに割り込んだり、他の艇への衝突やスタート前での逆走、故意にエンジンを止めたりする言わば「ズルい行為」を無くすために設けられたのが「待機行動違反」の規則となっています。

待機行動違反の基準はなに?

待機行動違反は、レースが確定(終了)した後に審判が判定するため、初心者にとっても競艇のファンにとっても分かりづらいルールとなっています。

少なくとも「失格」や「返還」もなく、舟券自体には影響はありませんので、その点は安心できるしょう。

また時折、素人の目でも分かる程の違反行為がありますが、お咎めなしということが大半のため、違反行為による判断や判定が難しいのも特徴的です。

待機行動違反の種類

待機行動違反は2009年より詳しく分かるよう待機行動実施細則が改正され、現在は全部で8つの違反があります。

それぞれ解説します。

適正な間隔

インに進入しようとする艇が2マークとの間隔を空け過ぎることを適正な間隔と言います。

また、2~5コースに入る艇が隣接する内側の艇との間隔を空け過ぎることも適正な間隔となります。

追突等

失速や追突で他艇に支障を生じさせること。

転舵

接近している他艇に向けて転舵し、他艇の進路に支障を生じさせること。

右転舵

低速航走中に右転舵する。
ボートを内線に寄せた場合とダッシュ艇が助走距離を取るための場合は除く。

ターンマーク等への接触

2マークやネトロンに接触(手で掴まることも含む)することにより、進入が深くなるのを避ける行為。

モーターの停止

故意にエンストさせ進入が深くなるのを避けること。
ただし、偶発的に起きた場合はすぐにエンジンをかけ直せば問題はありません。

割り込み

他艇が150メートル見透し線(150メートル標識板と2マークを結ぶ線)に達した後に内側に進入する。最初に見透かし線に達した選手に優先権があります。

逆航走

ボートの先端をスタートラインに向けた後に、助走距離を伸ばすために再度スタートラインと反対方向に航走する。

なお、スタート展示に出られなかった選手が、本番レースで最アウトから進入しない場合は違反とされていましたが、この項目は削除されました。

優勝戦で待機行動違反を起こした場合はどうなるの?

優勝戦に限り、予選や準優勝戦と違って待機行動違反を起こしても減点や後に解説する「賞典除外」の対象にはなりません。

例えば、待機行動違反である「強引な前付け」をしてもレース自体はそのまま行われ、たとえ優勝しても賞金は貰えます。

ただし優勝戦だからと言って違反になるような待機行動を沢山しても良いという訳ではありません。

優勝戦が開催されている最中では、待機行動違反により処罰は下されませんが、次回の開催において出走回数を減らされたり、出走調整(斡旋制限)をされてしまうため、不利な状況になることは間違いありません。

賞金はもらえるの?

待機行動違反を起こした場合でもレース自体は正常に行われるため、予選レースでも準優勝戦でも賞金は貰うことができ、当然ながら優勝戦でも貰うことができます。

ですが、待機行動違反を2回犯してしまうと「賞典レース」には出場することができなくなります。

賞典レースに出場することができなくなる他、事故点も加算されてしまうため、もし事故率が「0.70」を超えてしまった場合は来期はB2ランクに格が下がります。

次回の同グレードの斡旋は取り消しになるの?ならないの?

待機行動違反を2回犯してしまうと、優勝戦を除いて、その節では賞典除外となり、たとえ準優勝戦に出るポイントを満たしていた場合でも優勝戦に出場することはできません。

また、ペナルティポイントが高い場合、レース回収や斡旋回数を減らされたりする制裁もあります。

ただ、事故率によってB2ランクに下がったとしても、SGレースの出場条件を満たしていれば、たとえB2ランクになったとしてもSGレースには出場できます。

待機行動違反になると賞典除外になるの?

まず賞典とは、予選レースでのポイントが高く、成績上位の選手が出られる準優戦戦や優勝戦のほか、全国勝率が高いA1選手やSGレースの出場資格を持っている選手などが出られるドリームレースと呼ばれる選抜戦のことを賞典レースと言います。

その賞典レースですが、待機行動違反を2回違反してしまうと賞典除外となり、賞典レースに出ることができなくなります。

また、更に多くの違反をした場合は即日帰郷を科せられる場合もあります。

レース最終日に待機行動違反を起こしても罰にはならない?

レース最終日に待機行動違反を犯しても賞金は貰えますが、ペナルティポイントや事故点によって、その後のレース制限や斡旋数を減らされます。

また、事故点の加算によって事故率が0.07以上となった場合は、B2級へとランクが下がります。

待機行動違反となった艇の返還はあるの?

待機行動違反となった艇による返還はありません。

待機行動違反自体はレース終了後に審判が判定する為、購入した舟券でレースが決着すれば払戻も勿論受け取ることができます。

競艇の待機行動違反についてまとめ

待機行動違反は、素人にはとても分かりにくいルールです。

前付けをして強引に1コースを取りにくる場合でも、違反にならないこともありますし、もし違反行為をしても判定が下るのはレースが終わった後となるため、舟券自体に影響がない事は安心できるでしょう。

ただし、選手にとっては違反と認定されればポイントから7点減点されるので、予選の点数が減ってしまい苦しくなります。

その上、違反を2回犯してしまうと賞典除外になる為、準優戦や選抜戦には出られなくなります。

更に違反を繰り返せば非常識だということで、即日帰郷になることもあります。

そんな待機行動違反ですが、優勝戦に限り待機行動違反を犯しても減点する意味がないため、やり放題のように思いますが、次回のレースで出走回数を減らされたり、斡旋数を削られるという制裁を受けるので、やり得ということはありません。

また、待機行動違反に対しては事故点が加算され、事故率も高くなります。

事故率が0・70以上になってしまった選手はB2に降格される恐れもあり、もしそうなった場合は収入が激減してしまうという一大事となります。

このように待機行動違反には様々なルールがありますが、競艇の利用者側には大した問題点はありません。

ですが選手側にとっては選手生命に関わる問題ですので、とてもシビアな世界だとお分かりいただけるかと思います。

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